モンドセレクションはどんな賞? [時事]
宣伝などでよく聞く「モンドセレクション」とはどんな賞でしょうか?
1961年にベルギーの経済省とECが共同で創設した民間団体。本部は首都ブリュッセル。
世界の製品を評価し表彰する事が目的で、審査対象は自主的に出品された製品のみ。
出品時に納付される審査料が運営基金の大部分を占め、
審査料は1製品につき1100ユーロ(今日のレートで約132,000円)。
創設当初はビールや飲料や食品などが中心でしたが、
現在はタバコや健康食品なども含め、100以上もの項目に分かれています。
審査員は、審査項目ごとの専門的知識を持つ専門家や評論家。
審査の各項目で得られた点数の総合得点により、
100~90点最高金賞、80点以上金賞、70点以上銀賞、60点以上銅賞となります。
賞という名称ですが、1ジャンルで1製品というわけではなく、
評価基準を満たした製品は全て受賞できます。
審査の基準や方法は非公表で、受賞者でさえ何を評価されたのか知らされません。
(授賞式に出席し、直接話せばアドバイスを聞ける事もあるようです。)
国際的にはほとんど無名ですが、近年、日本では知名度が急激に上がりました。
日本の地方の中小企業からの出品も多く、審査対象品の5割は日本からの出品で、その8割は入賞しているのが現状です。
例としてあげると、顆粒味噌汁・なめ茸・らっきょ・梅干し・うどんなど日本特有のものも多く、日本人の味覚でなければ理解しがたい製品をどのように評価しているかは謎のままです。
賞を得た商品のパッケージには認証メダルを表示でき、その技術水準を消費者に大いにアピールできるのも、企業にとっては大きなメリットとなっています。
使用済みボタン電池の回収理由 [時事]
ボタン電池を一般のゴミとして廃棄すべきでない理由は何?
ボタン電池には、性能面・品質面の理由から、微量の水銀が使用されています。
水銀は生物に対して毒性が強く、近年は使用が控えられている金属です。
このため、社団法人電池工業会が電池業界の自主取り組みとして回収・処理を行い、
費用は各企業が負担しています(2009/07現在13社)。
電器店・時計店・カメラ店等の回収箱で回収したボタン電池は、中間処理業者の施設に送り、
水銀、鉄、亜鉛化合物等として全てリサイクル。 廃棄処分や埋め立ては発生しません。
回収対象は「酸化銀電池(型式記号SR)、空気電池(同PR)、アルカリボタン電池(同LR)」。
リチウムコイン電池(同CR及びBR)は、水銀を含んでいないため対象外です。