ズワイガニ 1/3 雄と雌の差 [食べ物]
ズワイガニの雄と雌は同じ蟹だとは思えないほど大きさが違い、売られる際の呼び名も異なります。 雌が小さい理由は何でしょうか。
ズワイガニの雌は、雄の半分ほどの大きさになると成長が止まってしまいます。
体が小さくて足も細く、雄に比べると食べるところは少ないですが、
内子(うちこ)・外子(そとこ)と呼ばれる卵が美味で好まれます。
これらの事から雌は「勢子蟹(セコガニ、セイコガニ)、香箱蟹(コウバコガニ)、親蟹」
などと呼ばれ、雄と雌は別ものとして売られます。
・小さい理由は「卵」
ズワイガニの雌は産卵した卵を海中に放たず、
腹部の裏側に付着させたまま、孵化するまでずっと抱えて過ごします。
初めて産卵した卵が孵るまで1年半。 2度目以降は1年かかります。
卵が孵化し、プランクトンとなって放たれると、雌はすぐに次の産卵を行い、
これを生涯に5回~7回ほど繰り返すといわれています。
甲殻類は脱皮を繰り返さなければ成長できません。
卵を抱え続ける雌は脱皮ができず、成長が止まるのです。
ちなみに、内子とは卵巣のこと、外子とは産卵し抱えている卵のことをいいます。
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