「世界遺産」創設のきっかけ [地理]
地球の宝物「世界遺産」。 はじまりは何だったのでしょうか?
ユネスコが世界遺産を創設したきっかけは、
エジプトのヌビア遺跡群にあるアブ・シンベル神殿水没の危機でした。
・1952年
ナイル川流域にアスワン・ハイ・ダム建設計画。
アブ・シンベル神殿はそのまま水没させてしまうつもりでした。
・1960年
アスワン・ハイ・ダム建設工事開始。
研究者たちが呼びかけ、国際社会で水没反対意見が強まる。
・1963年
ユネスコが「ヌビア水没遺跡救済キャンペーン」開始。
・1964年~1968年
世界60ヶ国が技術や資金を支援。
神殿を16000個のブロックに正確に切り分け、62m上方の丘に運び、復元する工事を開始。
5年の歳月、3000人以上の人員と、莫大な資金をかけて移築工事完成。
・1970年
これをきっかけにして、歴史的価値のある遺跡、建築物、自然等を国際的な組織運営で開発から守ろうという機運がうまれ、世界遺産の創設へとつながっていきました。
絶対いつか行きたい世界遺産ベスト100―「地球の宝物」に出会える本 (王様文庫)
- 作者: 小林 克己
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2008/03/27
- メディア: 文庫
コメント 0